■風間旅人随想

西暦2000年に社を建てたときに、その基礎の下にタイムカプセルを埋めた。100年後に社を建て替えるときに掘り出すことにした。西暦2100年のことだ。まだ80年もある。

社を建てた翌年に奉祝祭を始めた。私が何かを始める時、決まって雨が降る。奉祝祭のその日もどしゃ降りの雨だった。はじまりはいつも雨なのだ。

その日、祭の舞台に立って、集まった地元の人たちを前にして私はこう挨拶をした。

「この祭を百年続けようと決めて始めました。百年経ったら、ここにおられる皆さんはきっと誰もおられないと思います。この私も、きっとこの世にいないと思います。ここにいる人は誰もいない。でも、祭は続いていくのです。始めたら、とりあえず百年。そう決めて始めました。時は流れていきます。時は続いていきます。」

先月号のこの欄に書いた、買い受けた築119年の商家の改築が済んだ。思いがけない大改築になった。ここは、人と人が旅の途中で落ち合うところにしたいと思っている。江戸時代の街道の茶店か旅籠をイメージした。生きていく途中で落ち合って、なんだかんだの話ができたらと思う。

OCHIAIと名付けた。元気になってまた歩き出せばいい。
(西)